カワセミ・リング
２０１２年８月作成。
同年９月２３日にアートサロンARKで開催の個展において展示販売いたしました。
ハンティングしたばかりの若鮎を岩に打ち付けて弱らせているカワセミの姿をそのまま指輪にしました。
こちらの作品もルリコンゴウインコ・リング同様に、指輪という限られたステージの中に何かしらのストーリー的なものを込めてみようというコンセプトで製作いたしました。
作品自体から、カワセミが狩りをする水辺の涼しさや水音を感じる事が出来たら幸いでございます。
装着するとこんな感じに。
意外と邪魔にならないデザインだったりします。
カワセミが鮎をくわえている姿は、もちろんそういう情景を製作したいという思いもあっての事なのですが、カワセミの特徴である細長い嘴を浮かせた状態というのは展示にも移動にも装着にも不安があったため、できれば土台部分に密着させたかったのですね。
この配置は、それを違和感無く形にするのに最適な設定でもあったりします。
理想と都合の両立的な。
実は土台の岩の表現にも拘っています。
カワセミがとまっている上の方が白っぽくなっているのに対し、下に行くにつれて段々と色が濃くする事で、岩の下の方が湿っている感じと山の中を流れる小川の半日陰的な環境の涼しさを表現できたらなと。
岩に生えた苔の色にも変化を持たせております。
